地域国際化におけるSDGsの取組み

2024年度 グローカル化のためのSDGs勉強会

岐阜大学グローカル推進機構・地域国際化推進部門では、大学が持つ国際的な人・情報・ネットワークを皆様にご活用いただき、岐阜県および東海地域の「グローカル化」の推進を目指しています。ここでいう「グローカル化」とは、海外の地域と、岐阜県・東海地域の産官学の連携をとおして、持続的な社会を創生することです。

この勉強会は、ジョイント・ディグリーを共同実施するインド工科大学グワハティ校およびマレーシア国民大学が所在する北東インドやマレーシアと、事業展開などの連携をする際に大切なSDGs(持続可能な開発目標)の項目について、学内外の専門家(大学、研究所、シンクタンク、企業など)を講師として招き、本学の学生、教員が地域の皆様と共に学び、議論する場として開催します。

開催日、講師、勉強会テーマは下記「日程表」のとおり予定しており、Zoom Webinarにて実施いたします。ぜひ、多数の皆様の参加をお待ちしております。

2024年度グローカル化のためのSDGs勉強会ちらし

開 催 日内   容
2024年6月28日(金)

※Webinarでの登録が必要です。
https://zoom.us/webinar/register/WN_SHTO0TKbRzakxRffjNyBpA
テーマ1「地域食品の価値創出に向けた加工技術の開発」
講師 宇都宮大学 助教 田村 匡嗣 氏
要旨:栃木県の主要農産物の一つである二条大麦は、ビールや焼酎の原料として利用されている。一方、同じ大麦でも穂の形状が異なる六条大麦は、押麦や米粒麦として食べられている。どちらの大麦も機能性成分のβ-グルカンやポリフェノールが豊富で、肥満、糖尿病、便秘などの予防や改善効果がある。ただし、大麦はグルテン形成能力がないため、麺やパンの元になる生地の作製に課題がある。研究室では地域の産業技術センターや飲食店などと協力し、大麦の機能性を活かした地域食品の開発に取り組んできた。この講演では、大麦食品の開発の経緯や特徴、今後の展望について紹介する。

テーマ2「食料安全保障と環境負荷問題解決への貢献
     肥育期間の短縮による温室効果ガスの低減を目指す畜産DXの取り組み
     ~画像解析AIとセンシング技術を活用して牛の成長の"見える化"を実現~」
講師 トヨタテクニカルディベロップメント株式会社
    担当次長 中西 大輔 氏
要旨:日本の食料自給率は低く38%程度と、多くのものを輸入に頼っています。
 また、飼料価格、燃料価格の高騰から畜産農家の経営環境がかなり厳しくなっています。それらの課題に対して、TTDCが取り組んでいる畜産DXの取り組みについて紹介します。
 また、畜産以外にもTTDCで取り組んでいるSDGs活動、全社公募で生まれた新事業活動についても紹介させていただきます。

プログラム
<司会>グローカル推進機構 地域国際化推進部門長 海老原 章郎
<講演1>「地域食品の価値創出に向けた加工技術の開発」
    宇都宮大学 助教 田村 匡嗣 氏
<講演2>「食料安全保障と環境負荷問題解決への貢献
      肥育期間の短縮による温室効果ガスの低減を目指す畜産DXの取り組み
      ~画像解析AIとセンシング技術を活用して牛の成長の"見える化"を実現~」
    トヨタテクニカルディベロップメント株式会社
     担当次長 中西 大輔 氏
<ディスカッション>
・パネリスト:グローカル推進機構 特任教授 三輪 真一/
       グローカル推進機構 客員教授 柴田 大輔/
       宇都宮大学 助教 田村 匡嗣 氏/
       トヨタテクニカルディベロップメント株式会社
        担当次長 中西 大輔 氏
・ファシリテーター:グローカル推進機構 教授 海老原 章郎

2024年7月26日(金) ※Webinarでの登録が必要です。
https://zoom.us/webinar/register/WN_e1Yt1GfMT-aj0QNEvI0ZDA
テーマ「インドの教育NPOが導く、社会インパクトと企業メリット」
講師 ミラインディア株式会社 代表取締役 望月 奈津子 氏
要旨:インドの教育関連の非営利団体「Agastya International Foundation」は、経済的なリソースが十分でない子供たちと公立学校の教師を対象にして、実践的な数学と科学を中心に、イノベーションやアート教育も含む教育プログラムや教材を提供しています。1999年の創立以来、2500万人の子供たちと30万人の教師を支援してきました。この大きな社会インパクトはどのような活動からくるのか。CSRの一環として寄付で貢献している企業がどのように本財団に関わっているのか。SDGsへの継続的なインパクト創出の事例が、NPOや企業活動の参考になりますと幸いです。

プログラム
<司会>グローカル推進機構 地域国際化推進部門長 海老原 章郎
<プロローグ講演>「インド社会の現状とSDGs」
    グローカル推進機構 地域国際化推進部門 副部門長 三輪 真一
<講演>「インドの教育NPOが導く、社会インパクトと企業メリット」
    ミラインディア株式会社 代表取締役 望月 奈津子 氏
<ディスカッション>
・パネリスト:グローカル推進機構 特任教授 三輪 真一/
       グローカル推進機構 フェロー 柴田 大輔/
       ミラインディア株式会社 代表取締役 望月 奈津子 氏
・ファシリテーター:グローカル推進機構 教授 海老原 章郎

2024年9月27日(金)

※Webinarでの登録が必要です。
https://zoom.us/webinar/register/WN_LveFotiZR6WSxyQANyQZmA
テーマ「SDGsに向けたセラミックス製造プロセス研究の展開」
講師 一般財団法人ファインセラミックスセンター 材料技術研究所
    先進プロセス設計グループ グループ長 主席研究員 木村 禎一 氏
要旨:セラミックスは「焼き物」で、一般セラミックス製品で1000~1200℃、高純度セラミックス製品では1400~1600℃の高温で製造されています。このような高温製造プロセスの省エネルギー化は、製造コスト低減の観点からも積極的に進められてきましたが、カーボンニュートラルをはじめとするSDGsの達成のためには、さらなるプロセス改善が不可欠です。本講演では、レーザーを用いた新たな焼結プロセスの開発、焼結シミュレーション技術を活用したプロセス最適化技術について紹介します。

プログラム
<司会>グローカル推進機構 地域国際化推進部門長 海老原 章郎
<プロローグ講演>「二次電池のレビュー」
    グローカル推進機構 地域国際化推進部門 副部門長 三輪 真一
<講演>「SDGsに向けたセラミックス製造プロセス研究の展開」
    一般財団法人ファインセラミックスセンター 材料技術研究所
     先進プロセス設計グループ グループ長 主席研究員 木村 禎一 氏
<ディスカッション>
・パネリスト:グローカル推進機構 特任教授 三輪 真一/
       グローカル推進機構 フェロー 柴田 大輔/
       一般財団法人ファインセラミックスセンター 材料技術研究所
        先進プロセス設計グループ グループ長 主席研究員 木村 禎一 氏
・ファシリテーター:グローカル推進機構 教授 海老原 章郎

2024年11月22日(金)

※Webinarでの登録が必要です。
https://zoom.us/webinar/register/WN_iapCt8a1QoSxqI6b3dSMPg
テーマ1「'脱炭素'を本気で考える ~人類に欠かせない炭素で構成された材料達~」
講師 岐阜大学(工学部) 准教授 入澤 寿平
要旨:脱炭素社会の構築に向け、化石資源に対する風当たりは今後ますます強くなると予想される。しかし、世の中には'炭素'は必須な元素であり、我々の人体はもちろんのこと、身の回りの材料としてプラスチック、炭素材料は欠かすことができない。'炭素'の意味をしっかり考え、コントロールした炭素循環社会の構築とともに材料として上手に活用していくことの大切さを本講演では唱えたい。


テーマ2「食料・農業・農村基本法改正のポイントとみどりの食料システム戦略の推進について」
講師 東海農政局 局長 秋葉 一彦 氏
要旨:農林水産省では、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」を策定しました。この戦略において、2050年までに目指すべき姿として、農林水産業のCO₂ゼロミッション化等の実現を掲げ、再生可能エネルギーの活用拡大、環境負荷低減に配慮した農業の実現を目指した取組として、カーボンクレジット、取組の「見える化」などの進捗状況をご紹介します。あわせてアジアへの拡大の取組についても解説します。

プログラム
<司会>グローカル推進機構 地域国際化推進部門長 海老原 章郎
<講演1>「'脱炭素'を本気で考える ~人類に欠かせない炭素で構成された材料達~」
    岐阜大学(工学部) 准教授 入澤 寿平
<講演2>「食料・農業・農村基本法改正のポイントとみどりの食料システム戦略の推進について」
    東海農政局 局長 秋葉 一彦 氏<ディスカッション>
・パネリスト:グローカル推進機構 特任教授 三輪 真一/
       グローカル推進機構 フェロー 柴田 大輔/
       岐阜大学(工学部) 准教授 入澤 寿平/
       東海農政局 局長 秋葉 一彦 氏
・ファシリテーター:グローカル推進機構 教授 海老原 章郎

2025年2月21日(金)

※Webinarでの登録が必要です。
https://zoom.us/webinar/register/WN_YpgvJ9m8RziJupeL9clR5w
テーマ「グローカル化のためのSDGsとは(令和6年度のまとめ)」
講師 岐阜大学グローカル推進機構 地域国際化推進部門
    海老原 章郎 部門長 ・ 三輪 真一 特任教授 ・ 柴田 大輔 フェロー

プログラム
<司会>グローカル推進機構 地域国際化推進部門長 海老原 章郎
<講演1>
    グローカル推進機構 特任教授 三輪 真一
<講演2>
    グローカル推進機構 フェロー 柴田 大輔
<ディスカッション>
・パネリスト:グローカル推進機構 特任教授 三輪 真一/
       グローカル推進機構 フェロー 柴田 大輔/
・ファシリテーター:グローカル推進機構 教授 海老原 章郎

※実施時間は、いずれも15:00~16:00です。
※参加費は無料です。

2023年度グローカル化のためのSDGs勉強会日程表

2022年度グローカル化のためのSDGs勉強会日程表

2021年度後期学期グローカル化のためのSDGs勉強会日程表

2021年度前期学期グローカル化のためのSDGs勉強会日程表

2020年度グローカル化のためのSDGs勉強会日程表

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