本学教員が英語による授業の実践に関するアルバータ大学オンライン研修(高等教育英語と多様性尊重教育)を受講しました

2022年2月22日(火)~3月30日(水)において、本学教員はアルバータ大学(カナダ)が提供する英語による授業の実践(English-medium Instruction, EMI)に関するオンライン研修を受講しました[詳細は、こちら]。本研修には、教育学部、地域科学部、医学部、工学部、応用生物科学部、流域圏科学研究センタ-から計11名の教員が参加しました。

今回の研修(Communication Skills for Global Citizenship Online)は、これまでに2回実施されたアルバータ大学EMI研修の受講生を対象に、より高度なプログラムとして開講されました。研修は1日120分の同時双方向講義で14日間にわたり行われ、各教員はZoomビデオ会議システムにより受講しました。

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[研修の様子]

研修は以下の2コースで構成され、教員は両コースを受講しました。

(1) 高等教育指導のための英語(7日間)

英語による授業に必要な特定分野の専門用語や一般の学術用語に焦点を置き、それらの用語・語彙を学生が英語で習得するための支援戦略や最新のオンラインツールを学びました。本コースの最終日には、各教員が設計した模擬授業(約10分)を実施し、アルバータ大学教員と本学教員からフィードバックを受けました。

(2) 英語による授業実践における異文化的側面を配慮した指導法(7日間)

英語による授業の場において様々な国の学生が受講していることが益々増えていますが、多様な文化的背景をもつ学生同士をいかに効果的に相互作用させるかが指導者にとっての大きな課題です。本コースでは、異文化理解能力、異文化を意識した授業法および専門分野における文化に由来する違いを理論的・実践的側面から理解することに焦点を置き、SDGs目標の一つでもあるインクルーシブ社会を支える多様性を尊重する講義を行う上での課題の認識や各教員の経験に基づく議論を行いました。そして本コースの集大成として、各教員が異文化的側面を配慮した授業計画(約10分)を発表し、アルバータ大学教員ならびに本学教員とともに、学生をGlobal Citizen(地球市民)へと成長させるための指導法について意見を交わしました。

両コースとも、講師による講義とゲストスピーカーによる講演が高度に連携するよう工夫され、高等教育において学生の理解度向上に必要な英語を学ぶと共に、学生の多様性を尊重し学生が成長する場をいかに作るかを考究する研修となりました。

本研修は、本学の「将来ビジョン」において重要な位置を占める地域に根ざした国際化と成果の地域還元を推進していく上での取組として挙げられているグローバル人材養成プログラム及び日本人学生と留学生の混在型教育の充実、ならびに海外協定大学とのジョイント・ディグリープログラムを実践する上で必要となる英語による授業を行うための専門知識及び技能の修得につながると期待されます。

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